METAFONT であそぼう

【ファイル名】mfasobo.lzh　【解凍方法】 LHA(LHUT32)書庫　【種 別】フリーウェア

ソフト紹介

今はなき @nifty の FTEX フォーラム 6番会議室 で発表していた， 「METAFONTで遊ぼう」シリーズ 第3,4弾および番外編を集めてみました。
どれもネタが細かかったり，終わりがなかったり (汗) で単独でまとめにくいものばかりでしたので， 合わせて1本にしました。
また，まとめるに当たって，MetaPost との共用も配慮しました。 つまり，METAFONT , MetaPost 両方で使えるルーチンは，分離してマクロファイルとしてまとめました。 MetaPost の方でもよろしければ使ってください。
具体的な内容は以下の通りです。

• METAFONT で遊ぼう(番外編)で発表していたイラストフォント群 ( MetaPost 共用に修正 ) を収録しました。
• 同じく番外編で少し話題になったまま放置していた，将棋盤マクロをまとめました。
• METAFONT で遊ぼう第3弾の「幾何図形」( 正多角形や平行四辺形記号 ) を，サイズなど微調整して収録しました。 ( 平行四辺形 ABCD などで「平行四辺形」の代わりに使うアレです。)
• さらに，「上に凸で増加」などの矢印や，環状経路に沿っての積分で使う「くるっと巻いた矢印」を収録しました。 これらを TeX で使うためのマクロも提供しています。
• METAFONT で遊ぼう第4弾の「フラクタル」も整理して収録しました。

ファイル構成

• README.TXT

  まず初めにお読み下さい。

• fontman.tex

  フォントの作成方法についてのマニュアルです。

• 〈Illust〉ディレクトリ

  illust.mf	MyIllust.mf で使うマクロを定義しています。
  MyIllust.mf	イラストフォントのMETAFONTソースです。
  makefont.bat	フォントを一括して作成するバッチファイルです。
  smplmac.tex	イラストフォント使用例のためのマクロです。
  sample.tex	イラストフォント使用例 ( 白黒 ) です。
  csample.tex	イラストフォント使用例 ( カラー ) です。
  mpsample.tex	illust.mf を MetaPost で使うときの文法とサンプルです。
  shogi.sty	イラストフォントを使った将棋盤マクロです。
  shogiman.tex	将棋盤マクロの使い方兼サンプルです。

• 〈Arrowetc〉ディレクトリ

  Arretc10.mf	「上に凸で増加」などのフォントのMETAFONTソースです。
  makefont.bat	フォントを一括して作成するバッチファイルです。
  Arrowetc.sty	Arretc10.mf で定義されるフォントを使うためのマクロ群です。
  Arretman.tex	Arrowetc.sty の使用法とサンプルです。

• 〈Fractal〉ディレクトリ

  Fractal.mf	二進木とシェルペンスキーガスケットのフォントを作ります。
  Mandel.mf	マンデルブロー集合のフォントを作ります。

使い方

METAFONT を用いたフォントの作り方をご存じない方は，まず fontmanu.tex をタイプセットしてお読み下さい。 ( お手軽なバッチファイル makefont.bat の利用法も書いてあります。)
以下，各ディレクトリ毎に説明します。

〈Illust〉ディレクトリのファイルの使い方

• まず MyIllust.mf を処理して，必要なフォントを作ります。 ( 作り方は fontmanu.tex を参照。このディレクトリ内の makefont.bat を使うとラクチンです。 なお，illust.mf は MyIllust.mf で使うマクロを定義しているだけですので， これを処理してもフォントはできません。)
• フォントを生成した上で sample.tex あるいは csample.tex をタイプセットすれば， 生成したフォントが見られます。( なお，smplmac.tex はイラストフォント使用例のためのマクロで， \input によって上記のサンプルファイルに読み込まれるものです。 したがって，これを直接タイプセットしても何も出ません。)
• また，このフォントの実用例の1つとして，将棋盤マクロも用意しました。 shogiman.tex が具体的な使用方法とサンプルになっています。 ( shogi.sty は shogiman.tex で使うマクロ集です。)
• illust.mf は MetaPost でも使えるように作ってあります。 MetaPost で使う場合は，このファイルを， カレントディレクトリか /ptex/share/texmf/metapost/MePoTeX/ に保存してください )。
• illust.mf を MetaPost で使用する方法については mpsample.tex をタイプセットしてみて下さい。 ( 拙作の MetaPost in TeX が必要です。) これが具体的な使用方法とサンプルになっています。

〈Arrowetc〉ディレクトリのファイルの使い方

• まず Arretc10.mf を処理して，必要なフォントを作ります。 ( 作り方は fontmanu.tex を参照。このディレクトリ内の makefont.bat を使うとラクチンです。
• フォントを生成した上で Arretman.tex をタイプセットしてみて下さい。 これが具体的な使用方法とサンプルになっています。 ( Arrowetc.sty は Arretman.tex で使うマクロ集です。)

〈Fractal〉ディレクトリのファイルの使い方

Fractal.mf , Mandel.mf をそれぞれ METAFONT で処理して下さい。 バッチファイル等はありませんので，fontmanu.tex の「手動操作でしかもバッチファイルで生成できなかったとき」 の説明を参考に作ってみてください。なお，実用性はほとんどありません。(汗)

更新履歴

2000/03/24 発表

2005/01/23

makefont.bat を改良 --- mf.exe などより検索が早い位置に mf.bat などのバッチファイルがあると誤動作する現象に対処。
mpsample.tex , fontmanu.tex も，ちょこっと改訂。